遺贈の活用事例
海外の給水設備建設支援ミャンマー・カレン州での安定的な水の確保
給水設備の建設を通してミャンマーの衛生環境改善に寄与します。
ミャンマー南東部・カレン州での衛生環境改善事業のため、給水設備の建設を支援しています。カレン州は、
ミャンマー国軍と少数民族武装勢力との間で長年に渡る紛争が続いた影響で社会インフラの整備が遅れています。
地元住民は井戸を掘って生活用水を得ていますが、乾季には枯れることが多く、一年を通じて安定した水の確保が求められています。
井戸掘削の過程では、地中30メートル以上まで掘削し、直径約10センチの坑内パイプを挿入。ポンプで汲み上げられた地下水は、給水塔上部に設置された最大4600ℓを貯水することができる大型のタンクに貯水され、村の各世帯に配水されます。これにより両村の村人は年間を通じて安定的に水が利用できるようになります。
寄付者のお父様は太平洋戦争当時、ビルマ(現・ミャンマー)戦線に陸軍として従軍していました。従軍中、ビルマで飲料水の確保に大変苦労されたといいます。また同時に、現地の皆さんに迷惑をかけたという思いからミャンマーで給水関連の支援を希望されていました。まさにご自身の思いが形となったこの事業に、きっとどこかでお喜びになっていらっしゃることでしょう。