遺贈の活用事例

日本財団高校生みらいラボ高校生向けオンラインスクールの事業

高校生向けオンラインスクールの事業

こんな時代だからこそ、子ども達に自分の将来を考える場所を

 高校野球の甲子園大会が中止になるなど、コロナ禍は高校生たちを大きく揺さぶりました。二度とない青春時代に休校が続き、勉強や部活も思うに任せない日々。焦りや不安を抱いた高校生は少なくないでしょう。
 一方、コロナ禍は教育のデジタル化や、自分らしい生き方を実現するための力を育てるキャリア化への転機でもありました。オンラインだからこそできる体験や仲間づくりの可能性が生まれたのです。
 そこで、コロナ禍が収束した後の新たな社会を切り開くことのできる人になってほしいと願いをこめ、「みらいラボ」という場を提供しました。子どもへの支援を希望された、水野久榮様からの遺贈寄付を活かしました。
 ラボの柱は3つあります。一つは、一流アスリートや起業家など、日ごろの学校では学べない社会人の経験をオンラインで語ってもらうライブ授業と動画です。ラグビー元日本代表・五郎丸歩さんやパラ水泳の河合純一さんらの「授業」は300回を超え、延べ約16万人が視聴しました。
 質疑も活発でした。例えば、柔道の井上康生さんには「周囲と比べて劣っていると感じてしまう」「最後の大会が中止になって目標達成できなかった」など質問や悩みが寄せられました。井上さんは「待っていても何も生まれない。自分自身でいまから変えること」とか「辛いと思う。でも、過去は変えられない。苦しみを次のエネルギーに変えてほしい」など丁寧に、語りかけるように答えてくれました。
 二つ目の柱は、自身の過去を振り返って大切にしている価値観などをみつめ、自分がやりたいことを考えてもらうための参加型の講義「スタプロ」です。専門家の指導の下、約300人が参加しました。
 三つ目は、明らかになった自分の「やりたいこと」を実現するため、ラボ参加者同士で仲間を募って行動に移す「チャレグラ」です。少なくとも87件が形になりました。たとえば、クラウドファンディングを学ぶ会や、地域を超えたラボ参加者同士の交流会などです。
 スタプロの「卒業生」でエッセイ集もつくりました。エッセイからは、自分や家族をみつめ、自分が多くの人たちに支えられて生きていることなどに気づいた様子が伝わってきます。「一人一人見ている景色や夢が全然違っていて、それが面白くて、改めてみんな違ってみんないいと思いました」(2年生)。「参加する前は自分のやりたい軸があやふやで中途半端な自分が嫌いでしたが、それを見つけられこれからが明るくなりました」(3年生)。「やりたいことが変わるのは自然だと思います。その時々で、興味あることを全部挑戦する。そんな人でありたいです」(3年生)。
 自ら力強く未来を切り開いていける。多くの高校生にそんな自らの可能性に気づいてもらえました。

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