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日本経済新聞 シニアライター 宮田佳幸「自動車保険料を抑えるには」

「自動車保険料を抑えるには」

 マイカーを所有するのに欠かせない自動車保険(任意保険)の保険料引き上げの動きが相次いでいます。東京海上日動火災保険は2025年10月から、自動車保険料を平均8.5%引き上げました。1月に続いて今年2度目となる異例の引き上げです。続いて、損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険も26年1月に自動車保険料を全国平均で6~7.5%引き上げます。大手損保4社がそろって保険料を引き上げることになります。

 背景には、自動車の先進安全装備の普及やインフレにより修理費用が上昇しているうえ、自然災害の多発で車の水没や、ひょうが降ったことによるボディーのへこみなどへの保険金支払いが急増していることがあります。今年9月には三重県四日市市の地下駐車場が記録的な大雨の被害を受け、駐車中だった274台のクルマが冠水して大きなニュースになりました。

 自動車保険の保険料をできるだけ安く抑えるにはどうしたらよいでしょうか。主にインターネットで契約するダイレクト型の自動車保険は、代理店経由で契約する大手損害保険会社の商品より割安になることが多くなります。

 ダイレクト型の中でも保険会社によって保険料が異なり、運転者の年齢など条件次第でどの保険会社が安いかは異なります。勤務先を通じて代理店型の保険会社と契約すると団体割引が適用されるケースもあるため、複数の会社から見積もりを取ったほうがよいでしょう。

 保険料を安く抑えるもう一つの方法は、補償内容の見直しです。ただし、対人賠償と対物賠償の額は必ず無制限にしておきましょう。事故で被害者が亡くなったり重い後遺障害を負ったりすると賠償額が1億円を超えることも珍しくありません。物損事故でも車が店舗に突っ込んだ場合など賠償額が1億円を超えることがあります。

 事故時に自分の車の修理代などを補償する車両保険は、完全に外すと保険料が半分以下になる場合もあります。車両保険には加入しつつ補償範囲を狭くするのも一案です。 保険料を安く抑える工夫をしても、1度事故を起こして保険を使えば保険料は大きく跳ね上がります。

 保険料節約に何より重要なのは「事故を起こさない」ことです。事故で保険金が支払われると保険料が高くなる「等級制度」の仕組みは理解しておきましょう。軽微な物損事故なら、保険を使わず自己負担で車を修理したほうが翌年以降の保険料負担を抑えられ、トータルで得になるケースもあります。

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