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社会貢献が生きがいとなる老後から始めるボランティア

老後から始めるボランティア

長寿高齢化が進む現代の日本では、老後の過ごし方次第で人生の幸福度が大きく変わってきます。そんな中で注目されているのがボランティアです。この記事では老後におすすめのボランティアや、そのメリット、社会貢献が生きがいとなる理由や背景などについて詳しくご紹介します。

社会貢献が生きがいとなる理由や背景

今まさに、日本人の多くが社会貢献や生きがいについて高い関心を持っています。これは高齢者に限ったことではありません。現在の日本は経済成長が一段落し、終身雇用や年功序列も崩れてきています。また東日本大震災や台風など相次ぐ自然災害のたび、ボランティアや相互の助け合いの重要性が国民全体に共有されています。こうした中では、誰もが自分にできることで社会に貢献したいという気持ちになっていくでしょう。

そんな中でも、高齢者にとって社会貢献が生きがいとなっている特有の理由があります。それは長寿化が進んだことで定年になっても元気な方が多く、第二の人生でも何かしらの役目を担おうという気概があることです。ボランティアは人や社会と繋がり、感謝もされるため、仕事とはまた異なる価値を感じることができます。
また都市部では昔よりも地縁関係が薄れ、近所付き合いなども減っていく中、ボランティアが再び地域との関係性を作るためにも役立っています。

老後に社会貢献をするメリット

ボランティアを通して社会貢献することは、高齢者にとっても多くのメリットがあります。ここでは3つのポイントをご紹介しましょう。

まず挙げられるのは、多様な人と関わることで新しい人間関係を築ける点です。仕事上での付き合いはどうしても決まったメンバーや、似たようなタイプの人が多くなってしまいます。定年を迎えると同時に、そうした人たちとの関係は切れてしまうこともよくあるでしょう。しかし社会貢献をしていく中で繋がった人たちは多様で、職場のような利害関係もなく、自分の人生を豊かなものにしてくれるでしょう。

次に、自分にとって新しいチャレンジであり、成長に繋がるというメリットもあります。社会貢献を通じて、その年齢になるまで気が付かなかった自分の新たな一面を発見して驚くかもしれません。また、目の前の人に感謝されることで、仕事をしていたときには感じなかった気持ちを持つかもしれません。いくつになっても、手応えを感じる経験をするのはとても気持ちが良いものです。

さらに心身にまつわるメリットもあります。社会貢献に関する活動をしていくと、頭も体も適度に使うようになります。デスクワークで一日中座っているより健康的で、重労働で働くよりも無理がありません。そのような環境に身を置けば、年齢を重ねても若々しく過ごせるようになるでしょう。

老後におすすめのボランティア3選

近年ではマラソンやオリンピック、災害復興などでボランティアの存在感が増しています。ただし老後のボランティアという観点からすると、年齢的に体力が必要なものは大変です。現役を退いているため、経済的に負担が大きいものは難しい場合もあるでしょう。
反面、意外におすすめのボランティアもあります。まずは全般的にどのようなものがあるのを見ていきましょう。

さまざまなジャンルのボランティア

一口にボランティアといっても、その種類はさまざまです。ここではジャンルごとにまとめてご紹介いたします。

●地域や街を守る活動:道路や公園などの清掃、花壇の整備や植樹、防災や防犯パトロール、史跡や歴史建造物の保全、通学路の安全確保、自転車置き場の整理、危険場所の点検など
●自然環境を守る活動:野鳥や生物の観察や保護、雑木林の手入れ、海岸や河岸の清掃、里山の保全、環境カウンセラーなど
●海外との交流や支援活動:日本語教師、農業や工業の技術支援、砂漠の緑化、食料援助、難民支援、日本で生活している外国人や留学生への支援など
●高齢者や障がい者への支援:外出介助、訪問介助、高齢者世帯への食事支援、点訳、朗読、手話通訳、盲導犬飼育など
●子どもの育成や学習支援:育児相談、いじめ相談、児童保育、子ども会の援助、学習指導、趣味の講習会など
●募金やリサイクル:助け合い運動、資源や切手などの回収、ベルマークの収集など
●観光や施設、お祭りの支援:観光ガイド、施設ガイド、イベントの運営スタッフ、演奏や発表会、オリンピックボランティアなど
●医療や災害救助:災害の被災地での救援活動、防災活動、医療支援、メンタルケア、治験ボランティアなど

高齢者が活躍しているボランティア

上で紹介したようなさまざまな場面で、多くの高齢者が活動をしています。ここでは、中でもおすすめのボランティアを3つ紹介いたします。

社会的な教育施設でのガイド

動物園や美術館、博物館など、大勢の人が訪れるさまざまな教育施設で、シニアのボランティアが活躍しています。その多くは特に資格がなくても問題なく、動物園なら動物が好き、美術館ならアートが好き、という思いが一番大事になります。こうした施設が好きでよく出かけていた方や、展示物などにもある程度詳しい方におすすめです。知識があって、時間的にも余裕がある方は施設にとってもありがたいでしょう。
高齢者にこうした施設のボランティアが向いているのは、まず、これまでに培った教養や知見が活かされることです。また、訪れた方にガイドをすることでコミュニケーションが生まれ、その刺激によって脳が活性化されることにもなるでしょう。適度に歩き回るため健康にも良い影響が期待できます。また、美術館や博物館などのボランティアの活動場所は主に屋内であるため、暑さ寒さにかかわらず無理なく楽しみながら続けられます。

外国人向けの日本語教師

東京オリンピックや政府のインバウンド政策の影響もあり、日本を訪れる外国人は年々増えてきています。それと同じく、日本に住む外国人の数もどんどん増えていますが、観光客とは異なり、定住するにあたっては日本語の会話能力が欠かせません。そのため日本語教師のニーズも高まっています。
日本語を外国語として教える技術が必要ですが、英語などの外国語が少しでもできれば、生徒とのコミュニケーションをさらに深めることで、大きく世界が広がるでしょう。

シニア海外ボランティア

さらに大きな挑戦になるのが、海外に赴いて行うボランティアです。基本的には、これまでの社会人経験の中で身に付けた技術を使い、発展途上国を中心とした現地で経験を活かしていくボランティアです。その国や地域の発展の一翼を担い、指導者として腕をふるえるチャンスになります。
海外で求められている技術はたくさんあります。探してみれば、自分の経験を活かせる求人が見つかる可能性があるでしょう。定年で退職したとはいえ、まだまだ元気な人は多いはずです。第二の人生を彩るのにふさわしいチャレンジをしてみましょう。

まとめ

現役時代、企業などで仕事に情熱を注いで頑張ってきた人にとって、ボランティアは新鮮な活動の場になります。老後はかつての肩書きがなくなる代わりに、多様な人とフラットに付き合え、世界も新しく広がっていくという魅力があります。ぜひ自分に合ったボランティアを見つけて、社会貢献を通して生き生きとした人生を送ってください。

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