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CFP/1級FP技能士 佐々木 祐子「ボランティアのすすめ」

「ボランティアのすすめ」

 我が国の高齢化率(65歳以上人口の総人口に対する割合)は、令和4年10月1日現在、29%に達しています(※1)。およそ国民の3人に1人が65歳以上の者となりつつあり、事態は深刻です。ご承知の通り、高齢者 率が高まれば要介護者数および認知症患者数も増加が見込まれ、それに伴い、介護従事者の必要数しかり、現役 世代への社会保障費負担は増加の一途をたどります。残念ながら高齢化は止められませんが、要介護者数、認知症患者数は、個々の生活のあり方を見直すことで抑えることが可能です。

 まずは、高齢者という枠を取り払い、出来るだけ社会とのつながりを持って生活することが大事と考えます。 人生100年時代においては、高齢者の定義を再考すべき時が来ているのではないでしょうか。 意欲があり、身体的な事情が許せば、65歳を超えても、キャリアを生かして、またはリスキリングにより就業することも可能でしょう。そしておひとりの自由な時間を得て、仲間と趣味を楽しみ、これまでの労をねぎらいつつも、時には地域のためにボランティア活動に勤しむというライフスタイルはいかがでしょう。

 地域ボランティアが認知症予防にどう関係するかについては、厚生労働省老健局がホームページで統計資料を 公開しています(※2下記)。地域ボランティア等の参加割合が高い地域ほど認知症リスクを有する後期高齢者の割合が少ない相関が認められたとの事で、近年、65歳以上の社会参加は増加傾向(※3)のようです。

 今、日本全国の自治体において、介護予防の一環としてお住いの地域でのボランティア活動を推進しています。この活動を通じて、様々なポイント還元(介護予防給付)も受けられますので、全くの無償というわけではなく、活動の意欲にもつながっています。 新しい出会いもあることと思いますので、是非一歩を踏み出していただければとお勧めいたします。 詳細は、お住いの自治体広報誌、ホームページなどをご覧の上、お問い合わせください。 日本の明るい未来のために、地域ボランティアで、健康で、心愉しく、人生100年を全うしたいものです。

※1 出典:内閣府ホームページ「令和5年版高齢社会白書『高齢化の現状と将来像』」(内閣府) (https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html)(2024年2月27日に利用)

※2 出典:厚生労働省ホームページ  (https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000087538.pdf) (2024年2月27日に利用)

※3 出典:内閣府ホームページ 「高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第1回)『参考資料3 高齢社会の現状に関するデータ』」 (https://www8.cao.go.jp/kourei/taikou-kentoukai/k_1/pdf/ref3-2.pdf)(2024年2月27日に利用)

日本財団が提唱する、遺贈という名の選択

老後を元気に、明るく、前向きに生きていくため自分にできることから第一歩として考えてみたいですね。これから暖かく春に向かっていきます。ボランティア活動で自分にできることから始めてみたいですね。日本財団遺贈寄付サポートセンターでは、遺言書で財産を社会貢献のために使いたいと考える方のご相談をお受けしています。ホームページ、お電話でお気軽にお問い合わせください。

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