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FP オフィス・ミラボ 代表 京極 佐和野「社会環境変化の中でセカンドライフを豊かに生きる」

「社会環境変化の中でセカンドライフを豊かに生きる」

 60歳で定年退職し、悠々自適の老後を夢見て働いてきたが、就職した頃と社会環境が大きく変わって 「あてがはずれた」と感じる50,60代の方は少なくないだろう。
 子育てが終わるとホッとしたのも束の間、次は親の介護や自身の老後が待っている。ITの発達でグローバル社会となり働き方や生き方も多様化されている。そんな環境変化の中で、シニア世代は、これからの暮らしを豊かにするために人生を振り返り総括していく大事な時期を迎える。
 65歳の平均余命をみると、男性20.05年、女性24.91年とリタイアメント後の人生も長くなる。そのため働いている人も多く、男性 65~69歳 で60.4% 女性40.9%、70~74歳では、男性 41.1%、女性25.1%が、収入のある仕事をしている。
 一方2019年の健康寿命をみると、男性72.68歳、女性75.38歳で、2025年には高齢者(65歳以上)の5人に1人が認知症になると予測されている。統計だけ見ていると、やりたかったことができずに介護状態となり終焉を迎えることになってしまう。そうならないために、まずはセカンドライフやマネープランを考え、10年先、20年先の生活の見通しを立てることが大切だ。
 シニア世代のライフプランは2段構えのプランが必要。自立して自由に動ける時期と介護が必要になった時期を考えることで夢の実現と万一の時に備える。
 まずは、どのような暮らしがしたいか、いつまで働くか、毎月の収支はどのくらいか、車の買い替えや夫婦の旅行などイベントに必要な費用や時期を書き出し、人生の振り返りとともに、資産や負債、家計を一度洗い出してみるとよい。「もうやった!」で安心は禁物。こんな変化の時代だからこそ、資産負債のバランスシートや家計の見直しは、定期的にする必要がある。
 そして意思決定や認知機能が低下したときのために、介護の備えや相続、金融資産の取り崩しなどを併せて準備しよう。
 社会保険料や税金、法律など様々な知見が必要となるので、専門家を利用するのも一つの手だ。
夢はいくつになってもモチベーションを高める。しかし、夢の実現には多少のお金が必要だ。マネー&ライフプランを定期的に見直し、心もお金も豊かな人生を送ってほしい。
 
 
 

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